tpt88「Wastwater」
作 サイモン・スティーヴンズ
◆解説
ロンドン・ヒースロー空港のはずれ。午後9 時。不吉な影で満たされる。
カルメンのハバネラが繰り返される。暗示に富む3 組の異なるカップルの危険なエピソード。
タイトル「ウォストウォーター」はイギリス湖水地方最北部の深い影に覆われているイギリス最深湖の名。変化する社会に抗い決断する人生の闇を抉る問題作（世界初演 2010年3月ロンドンロイヤルコート劇場）。サイモン・スティーヴンズは常に新しいスタイルによる問題作を発表し続け、現代イギリス演劇をリードする最も重要な劇作家、オリヴィェ賞他演劇賞を多数受賞。「ウォストウォーター」「広い世界のほとりに」（tpt’08年日本初演)「ポルノグラフィティ」「千の星の砕け散る」他。21世紀最先端コンテンポラリー、難解と云われるこの問題作に1年にわたるワークショップをかさね、無垢な劇空間近泉ピットから若い俳優とともに世界同時代のいのちの声をとどけます。
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